2026 SalonConcept

1986年シャンプーボーイ設立と同じ時期に活動を始めたNIRVANA。
NIRVANAの曲を耳にしだしたのもちょうどその頃だ。2000年代初頭、すでにKurtが亡くなって何年も経ってからのことだ。
クラブでも”SmellsLikeTeen Spirit”はほぼ毎回プレイされていたし、家で常につけっぱなしにしていたMTV でもNIRVANAのMVは、いつもオンエアされいた。27歳の若さで自分の頭をショットガンで撃ったロックスターの思考には、曲を何度聞いたとしてもたどり着くことは出来ないだろう。それでも、彼が作り上げたグランジというジャンルは、音楽の枠を超えてファッションとしても時代を超えて人々に受け継がれている。
自分たちもデザインをする時は常に音楽を聴いている。音楽を体で感じられる時は波に乗っている気分でいいアイデアが浮かぶのも勿論なのだが、曲の作り手の意図や、法則みたいなものを自分なりに分析していて、その方程式をデザインに当てこんだりもする。時に、自分が音楽家として曲を作っているような思考でヘアデザインを作る感覚になることがある。例えるなら、”このディテールはサビで、このヘアデザインの人にはどんな気持ちになってほしくて。
もし、シャンプーボーイがバンドだったら、どんなことを歌い、人々に届けたいのか。
40年多くのヘアデザインをリリースしてきたが、どれが本当に自分達が表現したかったものなのか考える時間がある。たどり着いた答えは、自分のリアルを伝える事。どんなヘアデザインが売れるかよりもまずは、自分が積み重ねてきた経験を見直し、デザイナーとしての思考回路の軸や根本的なマインドを理解する事から始めたい。
この行為を”Rebirth-再生”と名付けたい、2026年のテーマに。人は生まれてから、その体が滅びるまで人生という道を歩み、また生まれ変わる(再生や輪廻)。NIRVANA とはこの輪廻の概念の先にある”涅槃” と言う生死を超えた悟りの世界を意味する。いつかデザインという枠で悟りの境地を見つけたいと思っている。